感情をコントロールしたくなったら

・感情に振り回されて困っている。
・今まで感情コントロールの方法を試してきたのにダメだった。

この記事は、そんなことに対する解決の糸口になります。
少し視点を変えてみると、良い結果になりますよ。

私たちは心の中に生まれた感情をコントロールすることはできません。
しかし、出来事に対する意味付けが変わることによって、生まれてくる感情を変えることはできます。

例えば、
「人と会っていると、なんだかざわざわして、帰りたくなる」
という人が、
「人と会っていると、気楽にいろいろな話ができるようになる」
ことはできます。

ですが、
「人と会っていると、なんだかざわざわして、帰りたくなる」
から、
「今すぐこのざわざわをなくしたい」
というのはできません。

心の中に生まれた感情は目的が果たされるまでなくなることはないのです。
ですが、出来事に対する意味付けが変わると、生まれる感情が変わってきます。

感情をコントロールするのではなく、人が行動する仕組みを理解し、あなたの中で生まれる感情を大切にすることによって、望ましい行動を取れるようにしましょう。
感情をコントロールしようとするよりも、感情を大切にするほうが自然で、ラクで、健康的です。

人が行動するしくみ

まず、大前提として、感情は生きていく上で必要なものだということを覚えておいてください。
人は目のまえで何かが起こると、出来事に対する意味付けを行い、感情が生まれます。
感情は心のエネルギーです。
私たちは感情のエネルギーを使って、その状況にふさわしい行動をとります。

悲しいから泣く。
腹が立つから怒る。
怖くて震える。
などです。

これらは私たちがどんな状況でも生き残れるように、進化して身につけたものです。
だから、感情を抑えようとするのは私たちの本能に逆らうことなので、ものすごいエネルギーを使って抑え込むことになります。

・イライラしないで、冷静に対処しよう。
・ここで泣いちゃだめだ。
・ビビってたらなめられるから堂々としてよう。

こんなとき、私たちは感情をコントロールしようとしています。
ですが、この場合のコントロールとはガマンのことです。
感情をガマンすると、感情のエネルギーがどんどんたまっていきます。
今目の前には乗り越えなければいけない状況があるのに、感情を使わないと一向に状況が変わらないからです。
その状況を変えるためのエネルギーを押さえ込んで使わないということです。

たまった感情のエネルギーは、やがて自分に向いてきます。
その結果「キレる」「ヒステリー」や体調不良になって現れてきます。

じゃあどうすればいいのか。

出来事に対する意味を変える

感情はコントロールできません。
ですが感情が生まれる前の段階である思考、つまり出来事に対する意味を変えてしまえば、生まれる感情が変わるんです。

例えば、仕事で失敗したときを考えてみましょう。

失敗に対して、Aさんは、
「やっぱオレってこの仕事向いてないのかな・・・」
と考えてヘコみます。やる気なくなります。

一方Bさんは、
「お、伸びしろキターーーーーーー!」
と考えてますますやる気がでます。

この二人は「失敗した」という出来事に対して、全く違う意味を持たせているわけです。
その結果、生まれる感情が変わっています。感情に伴う行動も全く違います。

感情をコントロールは不可能。
出来事の意味を変えることは可能。
ならば出来事の意味を変える方がカンタンです。

出来事の意味を決める「思い込み」

出来事の意味は私たちの思考によって生まれます。
思考の方向性を決めるのは、私たちの生き方のルールです。

先の例だと
Aさんは「失敗するやつはダメ」
Bさんは「失敗はすごい自分への伸びしろ」
というルールで考えているわけです。

でもこれって、その人の思いこみなんです。
絶対的な法則があるわけではなく、各自が好きに決めたルールなんです。

自分で決めたルールなので、自分で変えられます。
生き方のルールを変えることは一人でもできることですが、時間と手間がかかります。

ですが心理セラピストの力を借りると、かなり時間が節約できます。

想像してみてください。
感情に振り回されたりせず、充実した生活を送っている自分の姿を。

あなたが感情に振り回されて困っているのであれば、心理セラピーを受けることを検討してみてはいかがでしょうか。

私は30年以上従ってきた生き方のルールを、約8ヶ月で変えることができました。
あのときセラピストの力を借りなかったら今もひとりぼっちで生きていたと思います。

あなたにもできます。