男性不妊とは

日本産科婦人科学会によると、不妊の定義は以下のとおりです。

不妊(症) infertility, (sterility)
生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という。その一定期間については1年というのが一般的である。なお、妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わない.

妊娠・出産のために夫婦の協力が不可欠です。
不妊の原因は男性にある場合も多くあります。

不妊の原因は男性と女性はほぼ半々だといわれています。
ここでは男性側の不妊の原因について紹介します。

スポンサーリンク



男性不妊の原因

男性側の不妊の原因は大きく分けると3つあります。

①精子をつくる機能の問題(つくる)
②精子の排出管の障害(運ぶ)
③性的機能の問題(渡す)

まずは医師に相談して原因を特定するところからはじめましょう。
最初に行うのは精液検査だと思います。
治療そのものは泌尿器科の領域になりますが、精液検査は産婦人科でもやってもらえます。

何か問題が見つかったとしても、治療すれば改善できます。
どんなことをするのか分からない人がいるかもしれないので、
私が精液検査をした時のことを紹介します。

精液検査、私の場合


私:38歳3ヶ月
妻:35歳11ヶ月

私の妻は3ヶ月ごとに産婦人科に通っていました。
先日土曜日に予約を取ってくれたので、
私も一緒に医師と話ができました。

その時に
「精液検査やる?」と聞かれたので、
「やります」と答え、
精液検査をやってもらうことにしました。

そして2週間後の土曜日10時に予約し、採取容器をもらい、
さらに補中益気湯という漢方薬を処方してもらい、その日は帰宅。

「診察二日前の木曜日から48時間禁欲してね」
ということで2日間の禁欲。
診察当日の朝8時に自宅で採精です。
マスターベーションして射精の直前に容器を先端に当てて射精。

あとは人肌程度に温めるため、容器をポケットに入れて病院へ。

受付で検体を渡してひたすら待つ。
待つ間はドキドキしていました。
何かあったらどんな治療するのかな。
治療が手遅れだったらイヤだな。
それで妻を悲しませるのはイヤだな。
とか考えていました。

名前を呼ばれて診察室に入る。
幸いにも結果は問題なしです。
ホッと胸をなでおろしました。

妻が言うには、男は精液検査を受けたがらない人が多いとのこと。

私は「検査をやって、自分に異常があるのがわかったら、
すぐに治療できるからやった方が良いじゃん」
と思うのですが、どうやらそう思わない人が多いようです。

もし男性側に原因があったとしたら、すぐに治療を始められます。
必要なのはちょっとの勇気です。

重要なことだからこそ、気になるなら早めの受診がおすすめです。

精液検査でわかること

精液検査では次のことを調べます。
・精液全量
・精子濃度
・運動している精子の割合
・正常な形状の精子の割合

精液検査を行うことで、①精子が作られていて、②運ばれて来ているかどうかがわかります。

精液から精子が見つからなければ、精子が作られていないか、
精子を運ぶ管が詰まっている可能性が考えられます。

精子濃度が低かったり、動きが弱い場合は、
作る機能に何か起こっているかもしれません。

①精子をつくる機能
精子をつくる機能が低下する原因はストレスや飲酒、喫煙、肥満、病気や薬の影響があります。
特にストレスは、性欲の減退や精子数減少、精子の運動量低下なども引き起こします。

ストレスの原因は様々ですが、体に起こっていることは、精子を作ることをやめて生命維持を優先しているということです。
ストレスがかかっている状態は私たちの身体にとって脅威となります。
脅威にさらされる状態が長く続けば、私たちは生命維持を最優先します。
その結果身体が本来の機能を削ってしまいます。

ですが、間違えないでください。
異常なのはストレスです。
その異常なストレスに対し、私たちの身体は正常に反応しているのです。

自分の身体が精子をつくることをやめてしまうほどストレスを貯めてしまうのは、妊活のためだけでなくこれから先の人生にも影響することになります。

②精子の排出管の障害
精子が作られていても、ペニスの先まで運ばれていない場合です。
何らかの原因で精子の通り道(精管)が詰まっていると、射精したのに精子がないということも起こる場合があります。

③性的機能について
性的機能についてはある程度自覚できる場合があります。
・性欲はあるか
・勃起できるか、勃起が維持できるか、挿入できるか
・射精できるか
などをチェックしましょう。

該当するものがあれば勃起障害(ED)や射精障害などの可能性ががあります。
精子が作れるし、体外に出すこともできる。でもパートナーに渡すことができなければ妊娠はできません。

妊娠を望んでいるけど、なかなか子宝に恵まれない。
運だけでなく何らかの原因で不妊になっていることも考えてみてください。

妊娠・出産に関しては男性よりも女性の役割が重要ではありますが、不妊の原因は男性にもあることを覚えておくと良いと思います。

スポンサーリンク



コメント

タイトルとURLをコピーしました