接触回数が多くても失敗する理由 〜ザイオンス効果を続ける前にこれだけは確認しよう〜

恋人を作るために、相手との接触回数を多くしろ!という考え方があります。
これはザイオンス効果と呼ばれています。

私はこれを試して失敗したことがあります。
人の心について学び、自分と向きあったあと、当時を振り返ってみて、ザイオンス効果を利用する前にこれだけは確認したほうが良いということをお伝えします。

気になる人にいきなり電話かけるのはちょっと待ってください。

ザイオンス効果とは「人は、同じ人やものに対して、接触回数が多いほど好感を抱く」というものです。
例えば、1週間に10分5回会うのと、1週間に50分1回会うのでは10分5回のほうが好感を抱くわけです。

私の失敗

私が昔読んだ恋愛本ではこのザイオンス効果を利用して、

「毎日電話すると、好感を持たれる」

というふうに書いてありました。
(私が20代半ばの頃なので、2005年〜2009年くらいの話です。

それを見て私は実際にやってみました。
気になっている女性の連絡先は聞いていたので、いきなり電話してみたのです。
初回こそ電話に出てくれましたが、何を話そうか全く考えていなかったので、1分もしないうちに通話を切ったと思います。

で、翌日も電話をかけてみましたが、出てくれません。
結局一週間続けたところで、「これはヤバいんじゃないか」と気づき、電話をかけるのはやめました。

今思えば迷惑な話です。
このときに私の中で起こっていたことは、ザイオンス効果以前の問題でした。
電話をかけるとき、私に何が起こっていたかというと、「見捨てられる不安」からのあせりです。

相手が電話にでてくれない。
そのたびに胃はチクチク痛むし、不安はどんどん大きくなっていく。

「嫌われているんじゃないか」
「もう会ってもらえないんじゃないか」
そんな考えで頭がいっぱいになる。

でも
「次はでてくれる」

そう期待して、電話をかける。
でもでてくれず、落ち込む。

あせっていると、そんなことを続けてしまいます。
そして、不安な気持ちは相手に伝わります。
私は最初の電話をするところからすでに、相手に対して「見捨てないで」という不安を持って接していました。

その不安は言動に表れます。
話す内容、声のトーンなど、電話でもかなりの情報が伝わります。

私の不安を無意識に感じ取った相手は、私の言動から「この人はヤバイ」と感じ、距離を置こうとしたでしょう。
さらに翌日も、その次の日も電話がかかってくるわけです。
ヤバイという感じはどんどん強まり、完全にザイオンス効果から期待されるのと逆のことが起こっていたんだと思います。

ザイオンス効果を続ける前に、これだけはやろう

もし、あなたが片想いしている相手に対して、ザイオンス効果を期待して接触回数を増やしてもうまくいっていないのなら、自分の気持を振り返ってみると良いと思います。

特に、
・「見捨てないで」という感じはあるか
・話したり、電話をかけるとき、自分の中に苦しい感じはあるか
・相手のことを考えると、嬉しくなるか、苦しくなるか

というところをよく振り返ってみてください。

もし、怖れや不安があるのなら、先にそれらを解消しておいたほうが、望む結果が得られる可能性は高くなると思います。

ただ、自分ひとりで怖れや不安の原因を特定し、解消するのはかなり難しいです。
「怖い」という感情を感じることが怖いので、自分ひとりではうまくできません。
そのため、心理セラピストの力を借りるということも考えてみると良いと思います。

怖れや不安を解消し、あなたの純粋な「好き」という気持ちを相手に伝えましょう。

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